このたび新しいねじ切りカッターが2種類デビューしました。
ZBGF-S-CUT
底刃付きねじ切りカッターZBGFにステンレス、チタン合金、インコネル等の耐熱合金専用の-S-CUTシリーズが加わりました。特化した刃型とコーティングを採用し、このような難削材でも穴あけとねじ加工を同時に行うことができるツールです。左回転で使用するため、穴入口からダウンカットで右ねじを加工できます。対応ねじ種はＭ / UNC / UNFに加え、航空機産業用ねじMJ / UNJC / UNJFを標準品でラインナップしています。
GF-Vario-Z-AZR1
超硬ソリッドのマルチポイントねじ切りカッターはねじ加工の高能率化にたいへん有効ですが、2xdを超えるような深いねじの場合、径方向の切削抵抗が原因でトラブルになることも少なくありません。例えばツールの倒れによるねじのテーパー化やビビリによる加工面不良、さらに悪い場合には工具の折損などが起こり得ます。このような場合、切削抵抗を減らすために切込みを複数回に分けて加工を行うことで対応するケースが多いのですが、これはあまり得策ではありません。小さい切込みで複数回擦ることで工具寿命を大きく棄損します。インターラップ型の刃列を持つAZR1タイプは、径方向の切削抵抗が通常の50%に低減されるため、2.5xdまでの深いねじでもトラブルフリーの加工が可能になります。またシャンクに不完全ねじ部除去刃を搭載しているため、通り穴加工の場合に穴入口の不完全ねじをキレイに除去することが可能になります。
ユニークな特長を持った2つのねじ切りカッター ZBGF-S-CUTとGF-Vario-Z-AZR1をユーザー様のねじ加工改善にお役立てください！
